田口知子建築設計事務所


ダイニング

建設地:東京都東久留米市 構造設計:ASA 鈴木啓 構造:木造
用途:住宅 施工:小山工務店 竣工:2010年11月
撮影:ナカサアンドパートナーズ 敷地面積:94.65㎡ 延床面積:95.75㎡

東久留米の家

光と風のNATURAL HOUSE
北側道路と、三方向隣家に囲まれた敷地において、日々の生活空間が光にあふれ、緑を楽しみ、風が吹き抜ける、そういう家をつくりたいと考えました。日中生活するリビングダイニングが明るく快適であるように考え、生活空間を2階に、プライベートな寝室を1階に設けました。その上で、周辺からのプライバシーを守りながら、太陽の光や空、緑をふんだんに楽しめるような生活空間をデザインしました。
1. 北側のサンルームの効用~自然を楽しむこと・食べること
家の中で大切にしている時間は、ご飯を食べたりお茶を飲みながら家族でおしゃべるをすることだというNさん。ダイニングテーブルのこだわりも大切にしているということから、カフェのような、こじんまりとした居心地の良さ、そこに自然の光と風が感じられることを考えました。「広々とした屋外での食事」の空間を実現したいと考えたとき、直射日光が入る南側ではなく、北側の道路に面して涼しげな明るい反射光のほうが快適であろうと考え、サンルームを北側にデザインしました。夏は大きくガラスを開けてテラスのように、冬は暖房をしながら、ダイニングの延長で空や緑を楽しむ空間として、一年中自然を身近に感じるための装置として機能させます。
2.光と風のデザイン~たくさんの居場所をつくること
 敷地は、東と西の隣家との距離が無く、隙間はほとんど日が入らない厳しい条件です。唯一の抜けである南西の角に、視線が抜ける空間がありました。このコーナーに大きく開くガラス窓を設け、北側にはハイサイドライトを設置して、最大限、光と風を感じる家をつくりました。
 西側にはバルコニーとシンボルツリーのオリーヴを植えました。また、2階北西コーナーには「みんなの書斎」をつくり、家族がさりげなく一緒にいて、お互いの気配を感じる空間を実現しています。
3.家事スペースと将来の可変性
1階は日当たりが悪く風通しも難しい条件です。そこで、道路側に大きなガラス張りの土間空間を取り、暗くなりがちな玄関を、明るい印象にしました。また、1階のクローゼットの中に家事空間を設け、アイロン掛けもできる機能的な机を設けることで主婦の仕事をサポートしたいと考えています。