2022.02.22

たんぽぽ保育園 ZEB認証を取得しました。

私たちの事務所が設計監理を行っております「パッシブタウン たんぽぽ保育園」、もうすぐ竣工ですが、このたび第3者機関によるZEB認証(Net Zero Energy Building)を取得しました。

木造平屋で床面積470㎡ですが、太陽光発電18.5KWを搭載しています。設備設計とエネルギー計算は竹中工務店が担当してくださっています。気密性能を示すC値=0.4 断熱性能のUa値=0.29という超高性能外皮によって、エネルギー消費量、BPI=0.48、BEI=-0.1 で、ZEBの基準をクリアしています。

数字だけで建築の価値を測ることはできませんが、SDGsの時代の建築の基本性能として、パッシブタウンの保育園らしい外皮性能を実現できたと思います。

 無垢の木がたっぷり使われた室内の空気は、なんともいえず、やわらかく清浄な空気感が満ちています。空間や素材の力がもたらす建築の力、その部分を表現できたら、と思っています。今回は、素材の産地をこの新川エリアの杉製材に絞って最大限活用しました。構造材、羽柄材の84%は新川産杉製材です。

 先週には、富山県主催(設計監理共同組合企画)の木造建築講座が開催され、稲山先生とともに登壇させていただきました。たんぽぽ保育園のコンセプトや地域産材を使った建築施工のプロセスなどお話させていだきました。

 講演会のあと、現地見学会ができ、皆さんに建物を体験していただき、たくさんの感想やお褒めの言葉をいただきました。内覧会に来て、見ていただくのは、このコロナ禍にあって、本当に有難いことだなあと実感しました。建築の苦労が一気に報われる、幸せな気持ちになりました。一般公開および竣工式は3月中旬の予定です。