2022.03.16

パッシブタウン第4街区 たんぽぽ保育園 竣工式が行われました

私たちの事務所で設計監理を行ってまいりました「パッシブタウン第4街区 たんぽぽ保育園」は、昨日竣工式が執り行われました。
 
竣工式では、YKK不動産吉田忠弘会長、あいじ福祉会の岩井恵澄理事長、YKKap 吉田晴彦様、平野工務店平野社長とともに、エントランス前でテープカットを行わせていただきました。
木造の架構をあらわした大空間は、吸放出する自然素材を多用し、冬でも空気の質を保つような、さまざまな工夫がされています。おおらかな内部空間を実現しました。
保育園の柱・梁、間柱・垂木の8割以上、富山県新川エリアの杉製材を使用しています。地域産木材をつかうことで生産者の顔が見え、地域資源の持続可能性につながる建築をつくることができたのは、とても幸せなことだと思います。空間のなかを多方向にゆれる気流と光、高気密高断熱の外皮性能、床暖房がつくる快適さは、子どもたちの暮らしをつつむ大きな森のような環境を目指して設計してきました。
たんぽぽ保育園は、設計から竣工まで2年になります。現場では工事会社・関係者の皆様のおかげで充実した幸せな時間をいただきました。そんな現場が終わり、世の中に送り出されるというのは、いつも少し寂しい気持ちにもなります。
ここで、子どもたちや保育士の皆様、親御様がどのように感じ、使っていただけるのか、開園後の風景が楽しみです。
この建築に関わった多くの関係者の皆様に、心から感謝いたします。ありがとうございました。