玉川学園の家
建蔽率が40%という厳しい制限の敷地で、建築面積が42㎡、延べ床面積85㎡の小さな家です。
庭の緑をできるだけ自然に豊かにデザインし、家の中と外が連続するランドスケープをつくりたいと思いました。1階部分には、低いところに土間空間、一段上がってキッチンとリビング、ダイニングがあります。家族の団欒のためのダイニングとリビングは柱の無い、伸びやかなワンルームとして作りました。
2階の寝室、洗面所・浴室、子供室は、ボックス状の完結した部屋としてリビングの上部に浮かんでいるようなユニークなインテリアです。風の流れを作り出すように、多方向に吹き抜けを持つ断面をデザインしています。
1階から2階への途中には、子供の書斎を1.9mの高さにつくり、連続しつつ、ゆるやかに文節された勉強スペースをつくりました。寝室レベルからさらに半階上がったところには、お父さんの書斎をつくっています。隠れ家のように篭れる最上階の書斎からは、屋上のルーフテラスに連続しています。
面積は小さいながら、さまざまな居場所の集合として、居心地の良さや楽しさを感じられる家をデザインしました。
DATA
- 建設地:
- 東京都町田市
- 構造設計:
- アラン・バーデン
- 構造:
- 木造
- 用途:
- 専用住宅
- 施工:
- 本間建設
- 竣工:
- 2011年12月
- 撮影:
- ナカサアンドパートナーズ
- 敷地面積:
- 109.42㎡
- 延床面積:
- 84.45㎡
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