三角地の家~活動と休息の場、その中間領域
この住宅は、3つの台形のボリュームが相互に貫入した空間を持っている。それぞれが、活動のためのリビングダイニング、休息のための寝室・書斎、中間領域としてのグリーンームと水周りという明快な特性に呼応している。 活動的な場所は南の市街地に向かって開く大きな開口部とテラスを持つ。静かな領域として書斎は北向きに開いた窓から柔らかい光が差し込む。東側に抜ける爽やかな山並みに向かってバスルームが開いている。 静と動、二つの対照的な空間の間に、広い玄関兼サンルームのようなグリーンルームと呼ばれる中間領域をはさんでいる。この不思議な余裕のある空間によって、小さな家に奥行きと余裕の感覚をもたらし、中庭と連続した外部的要素を家の中に取り込む効果をつくっている。
DATA
- 建設地:
- 広島県福山市
- 構造設計:
- 梅沢良三
- 構造:
- 木造
- 用途:
- 住宅
- 施工:
- 井上建設
- 竣工:
- 2000年8月
- 撮影:
- 新建築編集部
- 敷地面積:
- 160.0㎡
- 延床面積:
- 88.0㎡
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