大小の空間の組み合わせ
都心の築20年程度経ったマンションの一室の全面改修である。当初は2DK(40㎡程度)のプランで、南側に和室と洋室、玄関側にダイニングキッチンという古いプランであった。そこで間仕切りなど取りはらい、1LDKでできるだけ広いリビングを確保しつつ、収納を十分に取れるプランに変更した。南側の間口8mいっぱいに設けられていた窓を利用し、南側のスパンをLDKとし、友人を招いたりできる明るいコミュニティースペースとして使えるようにデザインした。一方、寝室は北側にベットマットが設置できる140cm*2000cmのコーナーを作り、床面より120cm持ち上げることで、その下に納戸をつくった。ベット脇に小さいながら書斎机を作り、その場所は床面から60cmあげてぎりぎり立てる天井高さを確保している。寝室は間仕切りの上部を空けることで、光や風を取り入れ、ミニマルながら快適な寝室空間を作っている。できるだけ大きいパブリックな空間とミニマルな寝室・書斎の組み合わせで、面積を超えた広がりを実現する。
DATA
- 建設地:
- 東京都港区
- 用途:
- 集合住宅
- 施工:
- 分離発注
- 竣工:
- 2006年10月
- 撮影:
- ナカサアンドパートナーズ
画像をクリックで拡大できます