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設計事例の紹介

2025.11.27

子どもが元気に育つ保育園

保育園の建築を考えるとき真っ先に考えること。それは、子どもたちの自由な外遊びを誘発することです。自分が建築家として、小さな子どもたちが元気に育つための環境は、なんといっても屋外とのつながりだと考えています。
自然のゆらぎ、変化する天気や鳥の声など、外からの情報をゆるやかにキャッチし感受性を育まれること。そして自ら居場所を選べる、そういう自由度のある空間を用意することが目標だと考えます。

 このキッズタウン東十条保育園」は、JR東十条駅の操車場の一角、南北に細長い狭い敷地いでした。 

園庭も確保できない環境で、90名の定員の保育園です。必然的に5階建てになりました。

設計のテーマは「すべての場所が遊び場であること」です。線路が見える西側の長い廊下、階段と滑り台、ボルダリングもできるルーフテラス、高低差を活かし、さまざまな遊びを発見できる建築を設計しました。積層するテラスや縁側からは、操車場越しに新幹線の走る様子が見える、エキサイティングな環境でもあります。こどもたちはこの長い縁側が大好き。何度も行ったり来たり、走っています。

階段の上り下りも小さな窓の風景も、いろいろな格好で楽しんでいます。子どもたちの元気な姿を見るのは設計者冥利につきる喜びです。

1才児からでも、階段を元気に駆け上ります。階段は遊び場なのです。

子どもたち自身が新しい楽しみや遊びを発見できるきっかけをデザインする。まちや人や自然とおだやかにふれあい、ゆっくりと育まれる、そういう環境を実現していきたいと考えています。

→「キッズタウン東十条保育園」

 

記事の監修者情報・著者情報

田口 知子

一級建築士 / 田口知子建築設計事務所 代表取締役
東京を拠点にデザイナーズ住宅・デザイン住宅の設計を行う建築家。
省エネ性能を考慮した高性能住宅の設計から、保育園・幼稚園などの子ども施設の建築設計まで幅広く手掛ける。「長く愛される建築」をコンセプトに、暮らしやすさと美しさを両立させたデザイン住宅を、女性建築家ならではの視点で実現しています。