2023.02.08

三鷹プロジェクトⅡ  猫パラダイスと開かれた庭

「三鷹プロジェクト~母屋と店舗」の母屋は、昨年末無事竣工を迎え引越しも完了しました。
外構フェンスも完成し、お庭の一部がパブリックな道路に開く公園のような場所になりました。樹齢60年を超えるシラカシも、外側のエリア堂々と立っています。

たくさんの樹木に恵まれた広い庭をどうデザイン活用するかは、このプロジェクトの大切なテーマでした。
大谷石の塀を撤去し、2mほど入ったところに格子フェンスを立てることで、庭木の一部パブリックになり環境に貢献する在り方を目指しました。開かれた庭の樹木は公の役割を得て、心なしか、堂々と立派になったように見えます。プライベートな庭のほうも、閉じ過ぎず開きすぎず、適度な距離感を感じられる良い雰囲気になりました。

 さて、同時進行していた店舗建築のほうは、3月竣工に向けて着々と進んでいます。こちらのお家にお嬢様が経営されるペットサロンとして、犬猫のトリミングやペットホテルの機能を持ち、地域の保護猫、保護犬も預かる事業所です。1階は犬用、2階は猫たちの住まいとして、私としては特に「猫パラダイス」を目指して設計したのですが、その棚がだいぶできてきました。

2階へ行く階段室の途中にはキャットウオーク(猫通路)が編み込まれており、1階のお店から見上げると猫たちが走り回る様子が見られるはず。2階の部屋にもさまざまな猫の棚が設置され建物の中を縦横に運動ができる環境をつくっています。

猫好き建築士として、こういうことを考えるとき非常に萌えます。(笑)この建物が人と動物たちを幸せにしますように。竣工が楽しみです。(*^_^*)