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設計事例の紹介

2025.11.22

変形敷地の魅力 「三角地の家」

敷地条件と建築の関係はとても深い関係にあります。この家は、三角形の土地で、北側にがけを控えている特殊な条件で設計しました。私たちの事務所では、このような条件に出会うと喜びます。土地の特性が建物の魅力を引き出してくれることがあります。

北側のがけ地を合わせて80坪の土地を購入されたクライアントは、残る予算が限られており、逆算して割り出した床面積は25坪以内。面積が小さくても狭さを感じない建築の在り方を追求しました。

 

まず、リビングと、寝室、玄関を3つのボリュームにわけ、方向を変えて配置します。台形の平面の3つのボリュームは、それぞれの先端には大きな窓で光を取り込み、視線の通る軸をつくります。距離の感覚を内包することで、面積以上の広がりを感じる家をデザインしました。

 

玄関は二つの空間の間をつなぐ中間的スペースとして屋根をかけ、東の先端には浴室を配置しています。遠くの山を見通せる浴室はこの家のクライマックスでもあります。寝室の北にある書斎は、北面の緑に反射する光を受ける小部屋になっています。部屋ごとに異なる個性を持ち、それらを行き来するなかで得られる広がりは、この建築の魅力をつくっています。リンク「三角地の家」

記事の監修者情報・著者情報

田口 知子

一級建築士 / 田口知子建築設計事務所 代表取締役
東京を拠点にデザイナーズ住宅・デザイン住宅の設計を行う建築家。
省エネ性能を考慮した高性能住宅の設計から、保育園・幼稚園などの子ども施設の建築設計まで幅広く手掛ける。「長く愛される建築」をコンセプトに、暮らしやすさと美しさを両立させたデザイン住宅を、女性建築家ならではの視点で実現しています。