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建築コラム

2019.01.01

コートハウス(中庭のある住まい)の魅力

コートハウス形式で魅力的な住まいを建築家と一緒に!

コートハウスは“プライバシーを守る家”として、海外だけでなく日本でも東京を中心に人気のデザイナーズ住宅です。そんなコートハウスの形にも種類がいくつかあり、それぞれに特徴が存在します。コートハウスの魅力を家に取り入れることができると、プライベートな庭を持つ美しい家が実現できます。

 

コートハウスとはどんな住まいか

コートハウスとは、建物や塀に囲まれたコート(中庭)や採光を目的とした外部空間を囲むように建てられた住宅のことです。

ロの字型コートハウスでは、家の中に完全に囲われた“外部空間”が存在するつくりとなります。外からは直接中庭をのぞくことができない庭なので、プライバシーが高く、落ち着いた庭が手に入ります。

京の町家などはこのような小さな庭を持った家が多く、家の中にいながら外部空間を楽しめる仕掛けがあります。もっと大きなコートハウスとしては、集合住宅や長屋など、いくつかの家がひとつの中庭を囲むように建っている形式もあります。

屋内と屋外の親密さをつくり出し、プライバシーや住環境を良くする住まいとして、中近東やヨーロッパ、中国でも古くからある建築の形式です。

コートハウスの魅力

家の中で自然を身近に感じられるというメリットだけでなく、光にあふれた中庭の存在が家全体を安定した明るさに保ってくれます。そのため、周囲が家を建替えたとしても、その影響をあまり受けることはありません。
また、家の中の動線をわかりやすいものとし、機能性を高めてくれるメリットもあります。さらに、外から中庭が見えないため“子どもを安全に遊ばせられる”というメリットもコートハウスならではの魅力です。
コートハウスの形の種類には、ロの字型以外にも日当たりや風通しを良くできるL字型、ロの字型とL字型の中間となるコの字型のコートハウスが存在します。

コートハウスを建てる際の注意点

コートハウスを作る際には、風の抜け、排水計画など、湿気がたまらない工夫が大切だと考えています。私達が設計するコートハウスは、コの字型や、一部が切れたロの字など、完全に囲い込まないコートハウスが多いです。
東京をはじめとした都心のコートハウスで十分な広さが無い場合は、隣地境界に少し高めの塀を建てるだけで、コートハウスのような雰囲気のプライベートガーデンを作ることができます。人によっては、庭のメンテナンスに手間暇をかけられないとおっしゃる方も多いでしょう。
雑草の処理が毎日の生活の負担にならないよう、地盤面をコンクリート平板で覆ったり砂利を敷き詰めたりすることで、手入れの楽な中庭を作ることは可能です。植物を植える際には、日当たりや風通しを考え、中庭に耐えられる樹種を選びましょう。


 

中庭のあるデザイナーズ住宅をご希望でしたら、東京都港区にある田口知子建築設計事務所までご相談ください。すっきりと暮らしやすく、ナチュラルでモダンなデザインの住まいを作ることをモットーにしています。

通風しや断熱といった基本性能の高さを重視しつつ、身体や心を健康に保ち、住む人を幸せにする家づくりを目指しています。中庭のあるデザイナーズ住宅にご興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。