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建築コラム

2020.03.01

多様化する二世帯住宅

これからの住まい~多世帯・二世帯住宅のリフォーム~

核家族化が進んできた日本ですが、少子高齢化の影響もあって二世帯住宅、多世帯住宅の良さが見直されるようになってきました。特に住宅が密集する東京都心部は、限られた敷地の中で快適に暮らす工夫として、二世帯、多世帯住宅のメリットを知っておくと良いかもしれません。

多世帯住宅にリフォーム・リノベーションするメリットや種類には、どのようなものがあるのでしょうか。

光熱費や住宅費の節約につながる

親族と離れて暮らす場合、当然家が2棟あるいはどちらかが賃貸物件に住むことになります。

一部共有型の二世帯住宅のリフォーム・リノベーションは、別々に建てるより、別々で暮らすよりも全体の面積をコンパクトにすることができ、イニシャルコストも抑えられます。

また、光熱費も、まとめたほうが一般的に安く抑えられるというメリットがあります。さらに、子供を見守ってくれる大人、老人が側にいる安心感も多世帯住宅のメリットです。

相続税対策としての二世帯住宅

二世帯住宅にリフォーム・リノベーションするメリットは、相続税という視点からもメリットがあります。
不動産を相続する場合には、土地の評価額に応じて相続税を現金で納めなければいけません。当然ですが、東京をはじめとする都心部のような土地は評価額が高いため、相続税は大きくなります。
しかし、二世帯住宅で親世帯と同居することで「小規模宅地等の特例」を使うことができます。ご両親と一緒に暮らしていると、相続税額を引き下げられるのです。相続後は空いた生活スペースを賃貸物件として活用することもできます。

デメリットを最小限に抑える工夫

成長してきた時代背景や環境が異なる世代間は、ライフスタイルはもちろん、価値観や意識にギャップを感じるでしょう。そのようなギャップがあるのは当然ですが、一緒に住むというメリットは大きいため、デメリットを最小限に抑える工夫が必要です。
例えば、一部共有型の二世帯住宅にする場合は、中庭や共用玄関など、外部のような場所を介して穏やかにつながることで、お互いにほど良い距離感を保てます。
また、完全分離型の二世帯住宅であれば、もともと物理的に距離がありますので、そんなにデメリットを感じにくいと言えるでしょう。


 

東京で二世帯・多世帯で暮らす家を新築、リフォームで作りたいとお考えでしたら、田口知子建築設計事務所にご相談ください。そこで暮らす人々の豊かな毎日が、幸せで安心したものになるように、空間はもちろん、環境性能や素材、収納すべてに気持ちを込めて設計いたします。

女性建築家ならではの目線で家づくりのサポートをいたしますので、お気軽にお問い合わせください。