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建築コラム

2020.04.01

断熱性能の大切さ

断熱と遮熱の違い

季節によって気温の変動が大きい日本では、室内温度をしっかりと管理できる断熱リフォーム・リノベーションをおすすめしています。温度調整に大きく影響してくるのは“断熱と遮熱”です。両者は似ているようで違うものですので、以下で説明いたします。

暑さ寒さ対策の基本は断熱!

断熱と遮熱というのは、似ているようで大きく異なるものです。簡単に言ってしまうと、断熱というのは室内の温度を保つために熱の伝導を防ぐことを指します。

冬に限らず、室内の温度を外に逃がさない、外の暑さを中に入れないためには、断熱を考えていかなければいけません。季節を問わず、室内環境を快適に保つために、断熱性能を高めることは、省エネのためにも大切です。

遮熱というのは何か?

遮熱とは何かというと、これは主に夏に活躍する考え方となります。遮熱は太陽の光に含まれる赤外線・可視光線・紫外線の中から、暑さの原因となる赤外線を遮断するものです。光が透過する窓に施すことによって、室内の温度が上がらないようにする方法です。

断熱のように、温度を保持する効果は期待できません。それゆえ、断熱と遮熱はまったく別物と考えておく必要があるでしょう。

外の気温の影響を受けずに快適に過ごしたい場合は断熱を考え、夏場に限って断熱効率を上げるために、庇や外付けブラインド、遮熱塗料など、熱を遮断するツールとして遮熱を取り入れることは有効です。

断熱性能を上げるために

断熱性能の高い建築は、快適な室内空間を維持するというメリットの他に、電気代削減・環境への負荷削減へとつながります。
しっかりと断熱をした環境では、わずかな冷暖房で、快適な空間を保つことができます。また、より高い断熱効果を考えるとき、窓回りの対策が重要になります。窓の熱の出入りは、壁の何倍にもなります。
そのため、ガラスをペアガラスにする、Low-Eガラスを使う、2重サッシにする、樹脂サッシを使うといったリフォームも有効です。その上で、断熱性の高いカーテンやブラインドを使えば、冷暖房の効率はぐっと上がります。
窓の大きな家では、窓まわりのリフォームを行うと、ぐっと快適さが上がります。


 

今お住まいの家が、夏は暑い、冬は寒い、といったお悩みをお持ちの方、東京都港区にある田口知子建築設計事務所にご相談ください。断熱改修や環境性能を上げるためにアドバイスをさせていただきます。

また、不動産の有効活用や賃貸物件の収納リフォーム、オフィスの建替え、保育園などのデザインまで手掛けています。

対象となるエリアは、基本関東近辺(東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬、茨城、長野)ですが、内容によっては日本全国に対応いたします。お気軽にお問い合わせください。